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緊急避妊薬を使用しない避妊方法

何らかの方法での避妊に失敗したか、または避妊をせずに性行為をしてしまい、妊娠するおそれがあるという場合について、事後的に、緊急に妊娠を回避するための方法をあわせて緊急避妊法と呼んでいます。
こうしたものの代表例としては、国内でも2011年になってはじめて厚生労働省から承認を受けた緊急避妊薬を服用する方法が挙げられますが、その他の避妊方法もないわけではありません。
緊急避妊薬が承認される以前に行われていた方法としては、高容量ピル・中用量ピルなどと呼ばれる卵胞ホルモンの含有量が高めのピルを、規定量よりも多めに、複数回に分けて服用させるという方法があります。
これは、体内でのホルモン量を一気に高めて避妊の効果を上げるというものですが、吐き気や嘔吐などの卵胞ホルモンによる副作用もひじょうに大きく、もし現在の緊急避妊薬が使える状況であれば、そちらのほうがより適当といえます。
また、同じく従来からの方法として、銅イオンが放出されるT字型のプラスチック製の器具を子宮内に挿入するという方法があり、この器具は銅付加子宮内避妊具と呼ばれています。
さまざまなバリエーションがある子宮内避妊具のなかでも特に強力な避妊効果があるもので、子宮内に挿入したときから受精を妨害するはたらきをしますが、緊急避妊の目的でこの器具を使う場合には、性行為のあったときから120時間以内に処置するものとされています。
そのほか、日本では未承認となっている経口妊娠中絶薬を服用する方法もありますが、これは妊娠そのものの妨害ではなく、妊娠してしまった後で、子宮収縮剤といっしょに使用することによって、自然流産と同じ状態を作り出すというものです。
この妊娠中絶薬の使用については、出血や感染症などの重大な健康被害が懸念されるため、一般の未承認医薬品とは異なり、少量の個人輸入であっても医師の処方が必要という特別な規制がかけられています。